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Traditional Textiles 2

 

   

Tapis   ceremonial skirtcloth

             これは,インドネシア スマトラ島 ランプン地方のタピスという布で,19世紀中~19世紀後半にかけての非常に古い布です。大きさは,横124㎝,縦115㎝で,もとは腰巻(サロン)であったものが開かれた状態です。

 

    非常に繊細な絣の入った手紡ぎ木綿地に雲母片でミラーが縫い付けられており,イヌという絹の刺繍で幾何学紋様が施されている儀式用の布で,族長の所有したものです。

 

    経年により星形の糸の剥落と糸の摩耗による切れが見られます。150年近い年月を経ていて糸自体が乾燥して弱っているので,仕方のないことだと思います。破れがあるものの布自体は欠損していませんので,この時代でこのようにほぼ完全に元の布の形が残っていること自体,奇跡的です。

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