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今月のすぺーすくじらは、4年ぶりにブータン・チベットの染織品を展示中です。神々がやどる

ヒマラヤの麓、独自の衣文化を守り続けている両国の伝統染織品に魅せられて少しずつ蒐集して

参りました。どうぞお楽しみください。 2015年12月5日~12月31日ネットギャラリーにて公開

いたします

 ブータン・チベット染織展 

 

 

 

GALLERY 

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 ブータンは小国ながら独立を維持するために、独自の文化を守ることを国是としてきた。そのため国籍を持つ者に対して自宅以外の場での民族衣装の着用を義務付けている。ブータンでは民族衣装は”伝統工芸作家の作品”ではなく、実際に着用するものとして存在し多くの優れた織り手により織り続けられ新しい工夫がなされ、日々変化している。女性はキラと呼ばれる一枚布を、男性はどてらのような前合わせの温かい衣装ゴを着ている。

 ブータンは織ることによって表現を行う「織物の国」である。現在使われている手織り機は、大きく分けて伝統的な織り機「タシン」(地機・パンタあるいはポンタとも呼ばれる)と、チベット伝来の「ティタ」(高機)である。平織物、経浮紋織などはタシンで織られ、綾織物の大部分はティタで織られている。タシンには輪の状態になる環状整経された経糸が三角形に掛けられる。織技法の中でも特徴的な片面縫取技法には「織作業だけでキラ一着に一年以上も珍しくはない」という気の遠くなりそうな手間をかける。模様は伝統を踏襲しながらも、その組み合わせや色遣いに織手の独自性を追求する努力を惜しまない。

 ブータンには自然環境やそこに生きるものすべての森羅万象を指すランシン・ネータンという美しい言葉がある。ランシン・ネータンと文化を守ることで自国を維持しようとしているブータンにとって、民族衣装はその最も大切な柱である。                 山本けいこ著「ブータンの染織」より

 

ブータンの織物

 毛の平織ポンチーノ(パンツィ)キラ・ゴに使用

  白地の片面縫取り織(キシュタラ)キラに使用

  経浮紋織(ルンセルマ)キラ・ゴに使用

 毛の綾織マタ ゴに使用

青地の片面縫取り織 (ノシュム)キラに使用

 両面縫取り織(チャクスイ・パンケップ)

国王や高僧のひざ掛けに使用

チベット族の肩掛け 

 

インド ラダック地方 

 

 

 “ドゥール(dohru)”と呼ばれる肩掛け、ウール織物の二つの角を折り返して紐やブローチで留めて用いる形状のもので、ザンスカール及びキナウル・スピディ・クルー等の幾つかの地方で手掛けられてきたものです。ザンスカールに生活するチベット系の人々の伝統衣装であり、彼らが放牧し育てるヤクのウールを素材に、綾地に織った布を絞り染めにより文様を染め出すことが技巧上の特徴となります。丸の中に十字を描く絞りモチーフは、チベット仏教の伝統のもと古来より受け継がれてきたものです。    イオライフマーケット HPより
 

インド ラダック地方

 

 ラダック地方のチベット系の肩掛けである。赤いウールのフェルトに、色鮮やかな絹糸で花模様の刺繍が施されている。5色のリリアン糸で裾につけられたフリンジはこの肩掛けに軽やかな印象を与えている。またボーダーに取り付けられた5cmほどの銀糸の刺繍テープは緻密で豪華である。ラダック地方の乾燥大地にあって華やかで目を引く衣装であろう。

                                       

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世界の民族衣装ギャラリー

 

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