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酉年 新春展

 

 「今月のすぺーすくじら」は酉年にちなみ鶏をはじめ鳥模様の民族衣装を展示いたしました。ネットギャラリーは三年目を迎えることができました。引続きお楽しみいただければ幸いです。 

 

2017年1月7日~1月31日ネットギャリーにて公開いたします。

 

GALLERY 

 

 

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  空を自由に飛べる鳥はいつの世も人々にとって憧れの対象だったようです。なおかつ鳥は海の栄養を山に運び、植物の種を遠くに運んでくれる友好的な存在として鳥文様を衣装に施してきた民族は少なくありません。

  日本では鳥のつがいが仲良く子育てをすることから夫婦円満や長生きの象徴として成人、結婚の晴れ着に鴛鴦や鶴が多く描かれてきました。一方、十二支に登場する家畜の鶏は食糧として大切な存在ですから神聖視する民族も少なくないようです。

 インドネシアスンバ島では死者が来世の村に向かう際の案内役として鶏が一緒に埋葬されます。鶏が一声鳴けば死者の魂は来世の村に入ることができると信じられ伝統衣装には鶏が絣文様で描かれています。

 ポルトガルでは鶏は「奇跡と幸せを呼ぶ」とされています。丸焼きにされた雄鶏が聖母マリアの奇跡で起き上がり無実の罪で処刑された青年の命を「コケコッコー」と鳴いて救ったという伝説に由来するもので、鶏模様が施された民族衣装があります。

 村々で異なる模様の衣装を着用するグアテマラでも鳥模様が多く見られます。クチュマタネス山脈にあるネバフ村では以下のような民間伝承からの鳥文様が織物に生き生きと施されています。

ーーある美しい少女が青年と恋に落ちたが、父親は許さなかった。少女は青年が部屋に飛んでこられるよう、青年を鳥に変身させるが、結局は父親に見破られ、二人は馬に乗って逃げた。

 

 これからも企画展では各地の民族衣装に見られる鳥模様を折に触れてご紹介していきたいと思います。本年もすぺーすくじら「今月のギャラリー」をどうぞよろしくお願いいたします。

民族衣装の鳥模様

 ポルトガルのエプロンポケットの鶏模様 

グアテマラ ネバフ村の女性用頭巾

 

コマラパ村 ウイピールのオウム模様

サンファンサカテペケス ウイピールの死んだ七面鳥模様

インドネシア ティモールの女性用サロンの鶏模様

スンバ島ヒンギコンブの鶏文様

サンタマリアデ・フィスス村 ウィピールのケッアル模様

アンデス ケチュア族祭礼衣装の鳥模様

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詳細が無事送信されました!

世界の民族衣装ギャラリー

 

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