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「今月のすぺーすくじら」はスマトラ島・ジャワ島の藍染布を展示しております。今回はあらたな伝統作品をコレクションに迎え藍の多様な表情を見ることができる企画となりました。お楽しみいただければ幸いです。 2017年9月10日~ネットギャラリーにて公開いたします。

インドネシアの藍染布展Ⅱ

GALLERY 

 

 

          

  藍がめの染液はにごった黄緑色。表面には深い藍色をたたえた泡のような〈藍の花〉が浮かんでいます。藍は染液中に含まれる色素が空気中の酸素と結びついて深い藍色を発色するのです。(中略)

  7日間余り、ロウ置きされた布を何度も染液にくぐらせ、希望の藍色に染まった布は褐色に濁った田んぼの泥水で洗います。ときどき手でパンパンと布の表面をたたき、生まれたばかりの藍色に「さあ目覚めなさい」といっているようなしぐさでした。

   次に藍の色に深みを与えるため、布はソガ染料の液に4日間ほどつけておきます。そしてこのあと泥染です。器に入れられた泥を素手でつかみ、藍染とソガ染の済んだ布に丹念に刷り込んでいきます。手のひらで布のすみずみまで、まんべんなく、力を込めてすり込みます。泥染は、ソガ染めの成分と泥のなかの鉄分が化学反応をおこし、その新しい成分が布の繊維についた藍を包み込んで色落ちを防ぐと同時に藍染された布を薄い膜で覆い布を丈夫にします。泥のなかのをくぐり抜けて、初めて布が手に入れる渋さと深味、そして、独特のやさしい風合いは、村の自然を丸ごと生かした知恵からうまれます。ガジ村のなつかしい味わいをもつ布の秘密はこのような自然のいのちへの共感の心だったのです。      世界手芸紀行より NHKディレクター 佐多光春

 

 

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ジャワ・スマトラ島の藍染布

ジャワ島トゥバンサロン 278×88 

ジャワ島スラカルタ王宮 儀礼用絞り染印金腰衣 304×190 

スマトラ島着用 女性用頭巾 228×94 

スマトラ島バタック族肩掛け「ウロス・マンギリン」182×83  

 ジャワ島トゥバン ガジ村女性用点描サロン 270×89 

スマトラ島ジャンピ木版藍染サロン 300×90  

スマトラ島ミナンカバウ族サロン 210×104  

スマトラ島バタック族肩掛け「ウロス・シボラン」265×89 

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世界の民族衣装ギャラリー

 

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