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 残暑お見舞い申し上げます。「今月のすぺーすくじら」は涼し気な衣装を展示いたしました。ここ数日異常に涼しい川越では季節はずれな気もしてきますが、暑い地域で作られた涼しい衣装や蒸し暑い夏季に着られた衣装を「くじらコレクション」からご覧いただきます。お楽しみいただければ幸いです。2017年8月15日~ネットギャラリーにて公開いたします。

涼しい民族衣装展

 

 

芭蕉布制作工程の難所であり、もっとも根気と集中を要求され、時間がかかる「苧績み」(うーうみ)は、まずチング巻きをほどき、繊維にそって根の方から細く裂いてゆく。裂いた繊維は機結び(はたむすび)で結ぶ。

 着尺一反織るのに「ナハグー」と呼ばれる上等の糸千グラムが必要という。一本の糸芭蕉からとれる苧は全部で約二十グラム。「ナハグー」はその四分の一、五グラムしかとれない。一枚の着尺に必要な糸芭蕉は二百本分ということになる。

 それは、「ナハグー」をすくなくとも二万二千回機結びすることという。芭蕉の糸がどんなにあつかいにくく、切れやすいかをおもうと、この仕事は想像の及ばないほどきびしい。

 結び目は短く切る。敏子は前掛けのポケットに軽便カミソリを入れていて、仕事中は手の中にかくしもつ感じになる。績まれた糸を見ていて、ちょっと手が動いたときは、余分の結び糸が一瞬のうちに切られていた。「これがわたしの道具よ」とカミソリをかくした宝のように示して、無邪気な顔になる。績まれた糸を見まわしながら「いまがいちばん金持ち。しあわせな気持」と顔中で笑った。      澤地久枝著 「琉球布紀行」喜如嘉の芭蕉布より

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涼しい夏の繊維を使った布

 琉球芭蕉布きもの

 絹夏用チマチョゴリ

 カリマンタン島ダヤク族キンバイザサ腰衣

ミンダナオ島スバヌン族アバカ腰衣

マリ バマナ族綿泥染肩掛け

 琉球首里絣 絹夏きもの

 苧麻夏用トゥルマキ 

  ミンダナオ島ビィラアン族アバカ腰衣

コンゴ ブショング族ラフィア腰衣

コンゴ クバ族ラフィア絞り染め腰衣

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世界の民族衣装ギャラリー

 

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